仕事がら、さまざまな職場の人と話す機会があるのですが、必ず出てくるのが
人間関係の悩み。
大なり小なり、もめごとのない職場はあるのだろうか?と思ってしまうくらい人間関係の
悩みを持っているひとは多いものです。
中でも多いのが、上司から理不尽なことを言われたなどの不満。
この記事を読んでくれている方の中にも、理不尽なことを言われた経験がある方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
人間なので一度や二度は我慢できますが、それが続くと気持ちがすり減り、『夜も眠れない』、『仕事が手につかない』、『仕事に行きたくない!』ということになりかねません。
ちなみにフロイトやユングと並ぶ心理学の三大巨匠のひとり、アルフレッド・アドラーは
『人間の悩みの全ては対人間関係の悩み』
とまで言っています。
今回は、この理不尽な行動をとる人の心理や特徴と対処法についてお伝えします。
少しでもお悩み中の方の状況改善につながると幸いです。
理不尽な行動をする人の特徴5選!
自分勝手
理不尽な行動を繰り返す人の最大の特徴は自分勝手。
とにかく自分が中心、他人は損しても自分だけは得をしたい。
そのように考える傾向があります。
縦の関係で人と接しているので、
「常に自分が上だ!」
と他人の悪いところばかり見つけて、優劣をつけたがる傾向があります。
周囲から
「人のアドバイスを聞かないひと」
と言われることが多いのも自分勝手なひとの特徴です。
人のせいにする
『人のせいにする』ことも理不尽なひとの代名詞です。
上手くいった時は自分のおかげ、
失敗した時は他人のせい。
ここまで極端ではないかもしれませんが、何かミスがあったとき自分のことは棚に上げ、他人のミスだと思いこむクセがあります。
他人の悪い所を見つけ出し自分より下に評価したがるのが特徴です。
自覚がない
理不尽な行動をとる人ののほとんどが、実はまったく自覚がなくとっている行動なことも特徴です。
自分の価値観が正しいと思い込んでいるため、同じ価値観の中での行動を相手に求めてしまいます。
悪気がないだけにタチが悪いタイプです。
ころころと自分の意見を変える
意見がころころ変わっていくのも理不尽なひとの特徴です。
自分の考えに軸がなく、判断基準がころころと変わるので周囲はよく分からない評価に振り回さ
れてしまいます。
評価の上げ下げの基準がわからないため、何をしたらよいか分からなくなってしまいます。
気分にムラがある
気分の浮き沈みがはげしく、思いっきり態度に出てしまう人も理不尽な行動をとる傾向にあります。
不機嫌な日が多く、周囲の人たちに「今日は機嫌いいいかな」
などと機嫌をうかがわせてしまう厄介なひとです。
また、すぐにキレたり、機嫌が悪いとあたってくるなど、わがままな態度をよくとるのも特徴です。
対処法
冷静になる
理不尽なことを言われた時におこる感情、
それは『怒り』です。
「どうして、そのようなことが言えるのか?」
「自分に都合のいいことばかり言いやがって!」
など、相手に対する怒りが生まれてきます。
頭にくることを言われ、カーッとなってしまう気持ちはわかりますが、ここで注意して
ほしいのは、「相手のペースに合わせない」、「感情的にならない」ということです。
感情的になり、言い負かそうとしても相手は、理不尽のかたまりです。
相手が悪かったとしても、きっと納得はしないでしょう。
仮にこのタイプの人を「言い負かしてしまう」といつか仕返しをしてくる可能性があるので気をつけましょう。
こちのでらの記事もどうぞ↓
『相手を言い負かしたら、それはあなたの負けです!!』
とにかく、そうならないためにも冷静になり淡々と対応することを心がけてください。
内容を記録する
今後のことも考え、記録することはとても大事です。
理不尽な行動は「パワハラ」「モラハラ」などのハラスメントに該当することがあります。
話し合いの席がもたれたり、外部機関に相談するときに説明がしやすくなりますので記録
をしおきましょう。
まとめるコツとしては、
「きっとあの時、こう思っていたはず」、「こういう考えを持っている人だから●●した」という主観をもとにまとめるのはやめましょう。
あくまでも、実際にとった行動、言動の事実のみ記録して下さい。
上司や同僚に相談する
上司や同僚に相談することもおすすめです。
話すだけでも気持ちが楽になるということがあります。
また、上司に相談する場合、『理不尽なひと』と仲が良い関係だと
「あいつ、こんなこと言っていたぞ」などと増長されることもありますので、相手をしっかり選びましょう。
相手と距離をおく
相手と距離をおいて関わらないようにすることも重要な対策です。
できるだけ関わらないことで、嫌な思いをしない環境づくりをしてみましょう。
そうはいっても職場で、実際に距離をおくことができない環境の場合は、心の距離をとるようにしましょう。
当然、挨拶や業務上での報告、連絡、相談は必要ですが、それ以外の深い話しは一切しないことで『理不尽なひと』への注目を少なくすることも有効な手段です。
外部機関に相談する
理不尽な行動が、あまりにも目に余るようでしたら、外部機関に相談することも視野に
いれましょう。
各都道府県の労働基準監督署や労働局内に設置されている労働相談コーナーや社内に相談する部署があったりと最近では、ハラスメントに対しての相談窓口が増えています。
事前に調べておくだけでも気持ちにゆとりができますよ。
転職活動をする
どうしても職場に行くのが嫌になってしまったら転職活動をしましょう。
すぐに今の仕事を辞めなくても転職活動をする分には、何のデメリットもありません。
いつでも転職できるという心のゆとりを持つことで、ストレスが少し軽減されます。
結果として、転職しなくても職場に行くことが嫌ではなくなったという事例もあります。
まとめ
理不尽な行動をとるひとの特徴5つ
1.自分勝手
2.人のせいにする
3.自覚がない
4.ころころと自分の意見を変える
5.気分にムラがある
理不尽な行動への対処法
1.冷静なる
2.内容を記録する
3.上司や同僚に相談する
4.相手と距離をおく
5.外部機関に相談する
6.転職活動をする
以上、理不尽な行動をとるひとの特徴と対策をおつたえしてきました。
最後に以下の3つの点にも注意して、対策をとっていくことをおすすめします。
『自分のメンタルを大切に』
『自分や組織が良い方向にむかう手段を考える』
『より広く世界をみる』
自分のメンタルを大切に
自分の身は自分で守るためにも、自分を最優先して下さい。
長い間、耐え忍んだり、ひとりで抱え込むことは、自分のメンタルを壊してしまう原因になるので絶対にやめましょう。
自分や組織が良い方向へむかう手段を考える
相手を「徹底的に言い負かそう」「やっつけてやろう」という気持ちになるのは当然ですが、それをやってしまうと仕返しや反撃という負の連鎖がはじまります。
嫌な思いをしていることはわかりますが、恨みをはらすのではなく、前向きに自分の状況や組織がよくなるための手段を考えましょう。
もっと嫌な思いをすることになると本末転倒です。
より広く世界を見る
自分がいる会社や組織は、とても狭い世界だということを理解しましょう。
理不尽な行動をしてくる上司は、狭い世界では権力者かもしれませんが、地域社会やより大きな組織で考えると何の権力もなく『同じ人間』です。
そのような人のために、自分の気持ちをすり減らすなんて、もったいないと思いませんか?
人間としては対等であるということを忘れずにいて下さい。
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